リコンディショニングの難しさ

パーソナルトレーニングの形はセッションを重ね、症状が改善してくると、さらに強度

の高い運動をしたいという気持ちになってきます。変形性膝関節症を抱えていたクライアントの方ですが、セッションを受けて痛みがかなり軽くなってきたときに「エアロビクス のセッションを受けていいか ? と質問してきました。 この方はもともと、エアロビクスをずっとやっていた方なんですが、膝が痛くなってやめざるをえなくなっていたのです。

そのとき、出てもいいですよ と答えてしまいました。現在なら膝のケアについてもっと説明するし、その段階でエアロビクスを再開したときにどういうことが起きる可能性があるかについてなど詳しく説明するところですが、 当時はそのリスクがすぐにわからず、不用意にOKを出してしまいました。そしてそのクライアントは、エアロビクスのレッスンに出た翌日、膝に強い痛みが出てしまったのです。

クライアントが私に対して、 ドクターの指示をあおぐと思っていたのですが (ドクターの指示は得ないまま )、パーソナルトレーナーの指示をドクターの指示と 同じようにとらえてしまっていたのです。仮に痛みが出たとしても、 事前にその可能性についてしっかり説明していれば、パーソナルトレーナーに対する信頼感や、パーソナルトレーニングに対するモチベーションは失わなかったのではないかと思います。そのクライアントはそのあとセッションに来なくなり、スポーツクラブも退会されてしまいました。クライアントからすると、お医者さんもパーソナル トレーナーも同じように見ているというか、自分の体のことをケアしてくれている専門家として頼っているのでしょう 。こうしたときの OKの返事は、徹底して慎重を期す必要があります。