痛みのコントロールとトレーニング

リコンディショニングにおけるプログラムの進め方について、「薄皮を一枚一枚はぐように」という言葉がよく使われる。そのくらい慎重に強度を上げていかなければならないということなのだが、パーソナルトレーニング開始当初はセッションの頻度を増やすことが望ましい。この時期はプログラムに対して身体が大きな反応を示しやすく、またクライアントのメンタル面でのサポートの必要性も高い。パーソナルトレーナーによる介入ができるだけ多いほうがクライアントのプログラムへの適応が図りやすいといえるだろう。最低でも 1週間に l回のセッシヨンは必要だと考える 。回復が進みプログラムの強度が上がってくるのにともなって、セッションの頻度は減らしていってもよい。時間や経済的な状況がプログラム参加の障害となることが多いので、セッションの頻度についてもカウンセリングの段階で説明しておくことが重要です。 フィットネスクラブや医師から出される運動の指示として一般的なのが「痛みのない範囲で運動を行いましょう」というものだ。 しかし、リコンディショニングの場合、この原則を厳格に守ってしまうと永遠にプログラムが進捗していかないことがある。特に慢性の痛みの場合は安静時も含めて常に痛みが存在するため、「痛みのない」というときがない 。医師や運動指導スタッフのアドバイスを忠実に守ってしまったために、患者が結局は「運動できない」と判断してしま って非活動的な生活を送る場合が少なくない。そうした生活が原因で体力 (特に筋力と関節可動域)の廃用性による低下が進み、受傷部位以外の部位にまで新たな問題を引き起こしてしまう 。パーソナルトレーナーの大きな役割といえるのが、クライアントがどこまで運動していいのか、負荷を与えていいのかの見極めをすることである 。